宝くじが当たった

自分は過去に宝くじの高額当選をしたことがある。

当選したのはロト6の3等で、当選金額は約40万円。

クイックピックで25口買い(宝くじに5000円も使ったのは初めてだった)、その内の1口だけが当選した。

当選が分かったのは日曜日で近所の宝くじ売り場まで引換券を貰いに行ったのだが、その日の自分は目の焦点が合わず、真っ直ぐにしか歩けなかったのを覚えている。

引換券を貰う前に駅ビルの喫煙所で一服しようと思ったが、エスカレーターで立ったままでいることができなかった。

ただただ目の焦点が定まらず、エスカレーターを歩きながら上り、一服を終えてもエスカレーターを歩きながら下る足は震えていた。

 

宝くじ売り場のお婆さんは動じなかった。

職業柄、数百万円数千万円の当選券を何枚も見てきたのだろう。

「これはうちではお渡しできませんねぇ。この裏にご住所とお名前を書いて、これも持ってみずほ銀行で受け取ってください。よその銀行では交換できませんからね。みずほ銀行で交換してください。印鑑もお持ちくださいね。30分くらいお待ちいただくことになると思います。」

お婆さんはなかなかのボリュームの声で喋るので、周辺は工事で人は少なかったものの、周りが気になって仕方なかった。

当選したくじ券とレシート(引換券)を受け取った後、今の自分の運なら何か起こるかもしれないと思い、その場でロト6をクイックピックで50口(1万円)購入した。

購入したくじ券を渡される時に、お婆さんに「大きな金額が当たっておめでとうございます」と言われたので、自分は「ありがとうございます」と返した。

 

翌々日、みずほ銀行に向かい当選金を受け取った。

呼び出し音が鳴り窓口に向かうと、約40万円の札束と封筒がカルトンに置かれていた。

ピン札ではなかったので、札束が分厚かったのを覚えている。

ちなみに、50口のロト6は5等(1000円)すらかすりもせずに全て外れた。

 

当選した約40万円は1ヶ月もせずに全てなくなってしまった。

その内訳は以下だ。

 

Suicaにチャージ 5000円

サプリメント購入 10000円

洋服購入 35000円

ゲーム機・ゲームソフト購入 40000円

Amazonで買い物 10000円

イヤホン購入 30000円

ゲームに課金 130000円

友人へのプレゼント 100000円

宝くじ購入 40000円

 

まさにあぶく銭と言った感じだろう。

書き起こしてみてゲームへの課金がいかにアホらしく無駄な使い方かもわかるし、性懲りもなく宝くじを購入しているが1000円が一度だけ当たったくらいだ。

 

約40万円の当選をして、自分は何か運を持っている人間だと思い込むようになってしまった。

数字がひとつ違えば数千万円、はたまた2億円を獲得できていたという悔しさのようなものもあり、前述の自惚れも加わって、今でも宝くじを購入しては大損するという生活から抜け出せずにいる。

広告を非表示にする